【おすすめ本】戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則

4月、5月と忙しくて、読書がおろそかになっています…
先週は少し時間がとれたので、以前とても勉強になった『戦略PR』の著者、本田哲也さんの新刊が出ていたので早速読みました。

ところで、広告とPRの違いをご存知でしょうか?
ざっくり言えば、広告というのは、新聞や雑誌、Webメディアなどの広告の枠を買って広告を出すこと。PR(パブリックリレーションズ)は、そのメディアなどに情報を提供する。掲載されるかどうかはメディア次第。
日本では広告を補完するためにメディアなどで紹介してもらうパブリシティがPRとして定着していますが、欧米に比べるとかなり遅れているそうです。

著者は、情報が溢れすぎて、何を買っていいかわからない消費者に、買う空気づくり(買う理由をつくる)をすることが、戦略PRと言っています。空気づくりをして、行動に移してもらう(ビヘイビアチェンジ・行動変容)。そのためには、

商品を売りたいという「あなたの関心」を、広い世の中の「みんなの関心」、そしてその商品を使う人の「生活者の関心」とどう結びつけていくか。これがポイントとなる。

と言っています。

ちょうど記事を見つけたので、詳しくはこちら↓をご覧ください。

参考記事)日本はPRが苦手なことで損をしている。世界の関心に向き合う「戦略PR」 — 本田哲也(ブルー・カレントジャパン)

海外の様々な成功事例が紹介されています。なかなか面白いです。
事例の最後に、こんまりさんの『人生がときめく片づけの魔法(サンマーク出版)』がアメリカでも大ヒットした経緯を戦略PRの視点で解説しています。グローバル企業だと規模が違い過ぎて参考にならないと思うこともありますが、この成功事例を読むと、小さな企業でも海外の社会関心と結びつけ、人々の生活習慣や行動を変えてしまうような強みを見つけることができれば、チャンスはあるのではないかと思いました。

自分の強みを見つけるのって、意外と難しいですよね。思いもよらなかったことが、誰かのためになったり、他にはない貴重なものだったり。そう考えると、全く違う分野の人たちの話しを聴いたり、自分たちのことをもっと広く知って意見をもらう、というのはとても大事なことですね。

6年ほど前にPRプランナー(公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会)の資格を取得しています。今はWeb制作の仕事にかなり時間を割いていて、PRの企画プランニングまですることは少ないですが、外部からの視点でクライアントさんの強みを見つけ、魅力をもっと広く知ってらもうためのサポートがもっとできればと考えています。

話しが逸れましたが…良い本でしたので、PR、広告関係以外の方にもオススメですので、ぜひ読んでみてください。