仕事はもちろん、日々「考える」ことを心がけています。
失敗から学んだり、友人や家族からの言葉ではっと気づいて考え直したり。こうしたらもっと相手が喜んでくれるのでは、とか。
いまフリーランスで仕事をしているのも、考えることが好きだからだと思っています。
あれこれ考えていると結局、人って何?社会って何?に辿り着きます。
だから哲学に関する本は前から興味があって、「哲学エッセイ」という分野を確立した池田晶子さんの著書を何冊か読みました。
哲学者や哲学の研究の堅いのは全然ダメですが。
2冊ともとても良書です。
最近、山口周さんの「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」がとても面白かったので、最新作の「武器になる哲学」も読んでみました。
著者のコンサルティングの経験から、仕事だけでなく人生で使える哲学や思想のキーコンセプトをセレクト、解説した本です。
「無知の知」「自然淘汰」「カリスマ」「パラダイムシフト」…よく聞く言葉から「ルサンチマン」「ブリコラージュ」「エポケー」…どこかで見聞きしたことあるけど、自分では説明できない言葉など50個のコンセプトとその言葉を名付けた哲学者たちを紹介。コンセプトによっては多少難解な部分もありますが、今までなんとなくしか知らなかった言葉がどういうプロセスで生まれたのか、時代背景も踏まえて知ることができました。
ひととおり読んでみると、古い考えや常識を、疑い批判し新しい考えを提案する人が現れて社会・文化が変わっていく。歴史はこの繰り返し。
会社という組織でも、上の言うことを盲目的に従うのではなく、批判的な精神を持ちながら新しい方法や考えを取り入れていくことが大事だということを、組織開発などが専門の著者が伝えたいことではないかと受け取りました。
ビジネス書や自己啓発本が飽きてきた人にはおすすめです。
哲学や世界史から学ぶべきことはあまりにも多いです。