ワクワク感のあるタイトルで、評判も良いみたいだったので読んでみました。
国家や貨幣、資本主義など社会システムの話もあって、思ってたのとちょっと違う…印象を受けましたが、20〜30代の、これから社会を担っていく人たちにとって、変化の激しいなかでどう仕事をしていくか、示唆を与えてくれる良い本だと思いました。
ポイント的に実践で使える、参考になることがあったのでメモとして2つあげておきます。
●Googleの20%ルールの仕組みはリスクヘッジ
Googleには、就業時間の20%は、会社の業務以外の自分の好きなプロジェクトやアイデアに時間を費やしてよいというルールがあります。
こちらも参考にどうぞ。良い記事です。→
MBA講座:米Googleの「20%ルール」がGmailやGoogleマップを生み出せた心理学的な理由とは?(西條剛央連載第8回)
ネットの世界は変化が速いのでトップが意思決定を間違ったとしても、社員が20%の時間をかけたプロジェクトの中に正しい選択があれば企業は存続できる。
この仕組みでバランスをとっているそうです。
どれだけ多くの経験を積んでも、この世界の「不確実性」からは逃れることができないのならば、いっそのことそのリスクも理解した上で組織をつくるという理詰めの選択が、あの「20%ルール」なのです。
IT企業だからというのではなく、どの業界でも変化が速すぎる時代。
こういう余白というか遊び(ゲーム)を考える時間を持つことがますます必要だと感じます。
でも、現実には、必須業務で手いっぱいで、自由な時間を社員に与えるのは難しいです。自主的にそういう遊びの時間を創ることのできる社員を採用したり、育てていくことも、会社のリスクヘッジになるのではと思います。
その前に、トップや上司が、社員の自由なアイデアを簡単に否定しないことや、
ダメかもしれないけれど「やらせてみる」ことも、将来的にはプラスになるのではないでしょうか。
ちょっと話が逸れたので、次に行きます。
●今の自分の能力に基づいて意思決定をしてはいけない
やってみたら意外にできた、というのは多くの場合、
時間の経過とともに自分の能力が上がることを判断材料に入れていないのが原因と著者は言っています。
今できそうに思えることをし続けることは、大きな機会損失ともいえます。もっと高い目標を設定していれば、もっと遠くまで行けたのですから。
時間の経過とともに自分の認識がアップデートされると仮定すれば、現時点で「できなさそうに思えることは」とは「本当にできないこと」ではありません。むしろ、できるかできないかを悩むようなことはすでに「できることの射程圏内」に入っていると考えた方がよいでしょう。
言われてみれば当たり前のこと。
たくさんの最新の情報に触れるたびに「これは私には無理」「年齢を考えたら無理」と思いがちになってしまいますが、成長しようと努力を続けることで、できることが増えていくんだとあらためて納得しました。
自分で限界の壁をつくってはいけないということですね。
メモ終わり。
ビジネス書はモチベーションが上がるのはいいですが、「やらなければいけない」という焦燥感にも駆られます。最近はWebの技術書やビジネス書ばかりだったので、ゆる〜い本や小説を読みたくなってきました。