ここ数年、どこの会社も人手不足で困っているようです。
私も採用情報サイト制作の案件が増えています。
募集要項や定番の社員インタビューを載せた
ホームページをつくるだけでは、
他の会社との差別化もできず、
その会社の魅力を最大限に伝えることはできません。
ホームページやブログ、SNSなど発信する手段は増えました。
自分たちで、発信する情報を工夫するしたり、
継続して情報を更新していかなければ、機能しません。
こちらからフォローやアドバイスもできますが
まずは自社でオリジナルの情報を発信できるようになることを
クライアントさんにおすすめしています。
小さな会社だと、社長さんが寝る間を惜しんでブログを書いたり、
パソコンが得意な社員一人に放り任せて、他の社員のフォローがなかったり。
一人に任せきりになってしまい、更新が滞るケースを見てきました。
自社のホームページをはじめとするコンテンツ(情報)を
もっと魅力的なものに育てていくには、
会社全体のチームワークが必要じゃないかと思っています。
前置きがかなり長くなりましたが…
クライアントさんの採用や人財育成についても、
Webや外部からの意見としてお役に立てるよう、
人づくりについての本も最近読んでいます。
悩める中間管理職の方におすすめの本がありました。
ワークライフバランスが実現でき、待遇も良くなり「働きやすく」なれば
誰もが満足するということではなく、
仕事の内容や上司から任せられる責任、それらを努力し達成したとき、
周囲から評価し認められ(承認)ることで「働きがい」が増していく。
これからは「働きがい」と「働きやすさ」が両立する
「ワークハッピー企業」を目指すべきとあります。
…働きやすさは、制度として誰にでも見える形でつくり出せますが、働きがいは一人ひとりの受け止め方、つまり外からは見えない気持ちや心の問題だからです。しかも働く人たちが多様化し、一人ひとりが仕事に求められるものも多様化しています。働きがいとは、チームとしての仕事とそのなかで自分が担う仕事が、自分にとってどういう意味を持つのか、という問いの答えを見つけることなのです。
主に上司側のリーダーシップやこれまでの固定観念を捨てることなどを書いていますが、同じチームの一員となる部下たちのとるべき行動についても指摘しています。
上司から部下に対する「共感・引き出しのリーダーシップ」と、メンバー同士の「参加・貢献のメンバーシップ」。この両方が有機的に機能してこそ、「働きがいあふれる」チームをつくることができます。
(中略)
仕事や充実感や満足感を感じることで「働きがい」につながるわけですが、その最大の敵は「やらされ感」です。…(中略)…
やらされ感をなくすには、「自律意識」を持つことが大切です。チームへの参加や貢献のために、自分ができることを自分で考え、自分で「やる」と決めて取り組む意識です。
自分の若いころを振り返ると、「やらされ感」あるときは、
会社行くのも嫌だったなーと思い出しました。
怒られながらも少しずつ仕事を覚えて、上司から任せてもらえ始めたとき、
大変なことを含めて仕事の面白さを感じました。
私の友人たちも中間管理職の立場になってきて、
困った新人さんの話をしてくれます。
パワハラと思われるので、叱ることも難しくて、お手上げだそうです。
若い人たちの「やらされ感」を「働きがい」に変えるように導く。
悩める中間管理職の人に、とても参考になる本ではないでしょうか。
これからは、上司も部下も一緒にチームをつくって
ホームページやパンフレットなど制作していく方法を提案したいと思っています。
担当者1〜2人だけに押し付けるのではなく、チームでつくる。
ノウハウを社内で蓄積し、それを資産にしていく。
若い人たちにも成果を得ることの喜びを実感してもらう。
ただモノをやハコをつくるのではなく、育っていくしくみを創るのも
私の仕事だと思っています。