ビジネス書を読んで、このブログに時々記事を載せていますが、本当に自分に合う、フィットする本って年に2〜3冊くらい、そんなにありません。
アマゾンやユニクロの事例を紹介されても、誰にでもわかりやすいけど、自分の仕事に役立つかといえば、お客さんや友人との雑談やブログのネタ(他人には役立つと思う)になるくらい、というのが正直なところ。
ただし、アップル&スティーブ・ジョブズの例はとても参考になってます。
ビジネス書など難しい本を読んでると、しんどくなるので、ちょっとした合間にすぐ読める本も買って息抜きしてます。
糸井さんの言葉が好きなのと、絵本作家のヒグチユウコさん(http://higuchiyuko.com/)の表紙の挿画が素敵なので買ってしまいました。
全体のブックデザインもとても良いです。デスクに置いてパソコン再起動する間や休憩のときに読んでいます。
「ほぼ日」やtwitterなど糸井さんが1年間に書いた原稿から、心に残る言葉を集めた本です。
http://www.1101.com/books/kodoku/
会社も長く経営している糸井さん。
ビジネスや仕事に通じることを書いた原稿も多く、巷のビジネス書より自分に響く言葉だったり、自分が考えていることにフィットする言葉に出逢えます。
P085よりー
いろいろとうまく回っていることについて、
「どうしてうまく行っているんでしょうね」と、
人々はよく考えたり質問したりしています。
その答えのほとんどは、同じになります。「人がよろこぶことをやっているからじゃない?」
なんとまあ、単純なことでしょう。
逆に考えたら、さらにわかりやすいかもしれない。
「どうしてうまくいなかいんでしょうか?」「人がよろこばないことをやっていないかな?」
こういった本質的なことを、たくさん書いてあるので、読んでいてハッとすることが多いです。自分がフリーランスなので、仕事とプライベートを完全に分けられないので、糸井さんの日々の暮らしや仕事、そして生と死、すべてをふくめたLIFE、人生を語る言葉がとても自分の胸に響きます。
昨年、「ほぼ日」が上場したときの「今日のダーリン2017/3/17」で、自分が仕事をやっていくうえでの指針にしようと思った言葉あったので、手帳やevernoteに書き記して、なんども読み返しています。こちら↓
(〜略)
上場の過程では、たくさんの思いがありましたし、
多くの人の努力も、悲喜こもごもの物語もありましたが、
やっとゴールテープを切った、と思ったら大まちがい、
そのテープは、スタートの印だったのでした~。
ほんとに、これにはじぶんでも驚きました。
前の日の早野龍五さんの最終講義にあった
「アマチュアの心で始めて、プロの仕事でまとめる。
そしてそれを、たのしそうにやる。」ことが、
ぼくや、ぼくらに求められていることだと思います。フリーのコピーライターとして認識されていたぼくが、
まじめに会社をやっているということも、
あんがい知られてなかったようなのですが、
もうそろそろ、わかられるようになったかもしれません。
社長をやるにあたって、カギになったのは、
ドラッカーの「顧客の創造」ということばでした。
なかったところに生み出すのが「創造」で、
支持して、よろこんでくれるのが「顧客」と思うと、
じぶんのやれること、やれそうなことが、
おもしろそうに見えてきたのです。
つまりは、もともと考えてたクリエイティブの定義
「あ、いいこと考えた!」に根を付けるようなことです。
実業の「実」は、実であり根だと思えたのでした。
ある時期から、この考え方の延長で仕事をしてます。
(〜〜〜以下略)※太字は私がつけました
フリーなので、会社のように経営理念とかミッションとか掲げていませんが、
「アマチュアの心で初めて、プロの仕事でまとめる。そしてそれを、たのしそうにやる。」この言葉を勝手に拝借して、行動指針にしています。実際のところ、「たのしそうにやる。」がまだまだできていません。
世の中が複雑になればなるほど、情報が多くなればなるほど、シンプルで本質をつく言葉が胸に響きます。
前にも紹介した、糸井さんの「インターネット的」もずいぶん前の本(2001年)ですが、ぜひ読んで欲しい一冊です。
https://sandwich-projects.com/blog/webwriting_books_201703/