情報過多で広告があまり効かなくなり、新規顧客を取り込むのが難しい。売り上げの上位を占めるのは一部の常連さん(ファン)。自分たちの商品やサービスを支持してくれるファンづくりの大切さその方法を、さとなおさんが熱く語った本です。
〜はじめに〜より
「ファンベースとは、ファンを大切にし、ファンをベースにして(ベースには、土台、支持母体などの意味がある)、中長期的に売上や価値を上げていく考え方だ」
前作「明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法」も読んでいたので、重複する部分も多くありますが、広告・マーケティング、SNS担当の初心者にはぜひ読んでほしいです。
読みながら再確認したのは、消費者と企業とのつながりで見るのではなく、結局は「人と人とのつながり」がいちばんの根っこなんだということ。商売の基本に立ち返る、いやもっと基本的な人づきあい。誠実に人とつきあう。SNSが情報インフラになっている時代、嘘や不誠実な態度は消費者にすぐ広まります。
ファンづくりで価値を上げていくは、すぐに効果が出ない、長い取り組みになるので、人材、費用、そして勇気も必要です。さとなおさんも、まずはスモールスタートで始めましょうと言っています。
地方の中小企業だと、社員が少ないので担当者があれもこれも兼務していて忙しいです。人手不足なのに、業務がさらに増えて大丈夫?ブチ切れて辞めたりしないで、と心配します。
社員が疲弊しているのに、お客さんと誠実にじっくりつきあえるのか、その企業を応援したいと思えるのか。まずは自分の社員に、自分の会社、商品・サービスにファンになってもらう、愛着を持ってもらう、ことがファンベースの第一歩のような気がします。
まずは社員や社員の家族からファンにする。
地方は口コミがもっとも影響力あるので、いちばん近くの人と仲良くなるのが近道なんでしょうね。