これまで水野さんの本は気になりつつも、スルーしていましたが、「売るから」、「売れる」へ というタイトルに惹かれて読んでみました。
水野学さんは、「中川政七商店」や「茅乃舎 かやのや」のブランディング、「くまモン」でも有名なクリエイティブディレクターであり、クリエイティブコンサルタント。
私のようにデザイン制作をしている人ではなく、これからデザインを経営にどう活かしていくか、デザインに苦手意識のある(自分でセンスないと思い込んでいる)経営者にぴったりの内容です。
個人的にはもっと 「売るから」、「売れる」へ の部分を深堀りした内容を期待していたのですが、大学の講義内容をまとめた書籍なので、そのあたりはしょうがないかな…
とてもわかりやすく、専門用語も少ないので、予想以上にサクサク、1時間ほどで読めます。
センスは持って生まれたものと思っている人が多いですが、水野さんはセンスを
センスとは、集積した知識をもとに最適なする能力である。
と言っています。
そして、センスを磨く方法として次の3つを挙げています。
ひとつは「王道、定番を知る」こと。
2つめは「流行を見つける」こと。
3つめは「共通点を見つける」こと。
まだ読んでいないですが、センスについては水野さんのこちらの本の方に詳しく書いていると思います。
水野さんって、大きな仕事をたくさん手掛けているので、大手広告代理店や有名デザイン事務所から独立したのかと思ったら、全然違うんですね。美大卒業後に、デザイナーとして入社したものの、子供のころの事故の影響で、長く座ることができず25歳で退職。会社勤めできないから独立したそうです。意外な経歴にちょっと驚きました。
ゼロから始まって、いまのポジションにいるということは、数々の小さな成功を積み上げていないと辿りつけないはず。
他の著書も読んでみようと思います。